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弁護士堀鉄平の交渉の奥義!’交渉の目的は、あくまで「勝つ」こと’ その②

(その①の続きです!)

たとえば、仮に夫であるあなたが浮気をしていて、
浮気相手からの「昨日は楽しかったです。来週はいつ会えますか?」というメールを妻に見られたとします。

このときに最悪な反撃方法が、
「何をひとの携帯を勝手に見ているんだ!プライバシー侵害だぞ!」というものです。

こういうことを言うと、妻から、
「あなたがやましいことをしているから私がメールをチェックしないといけないんでしょ!
何よ「昨日は楽しかったです」って。
あなた、昨日は取引先の飲み会って言っていたじゃないの!」と逆に妻を怒らせてしまいます。

確かに、自分の携帯電話を盗み見されるのは癪(しゃく)ですし、
それを指摘して彼女を叱りたい気持ちもわかります。

ですが、こういう反撃をしていては、言いたいことを言って気持ちはすっきりしても、
何も得られないですし、かえって妻と険悪になったという結論になるだけです。

この場合は、妻が携帯電話を見るのを前提として、
「昨日、君が誤解を招くメールを送ってきたので、
大事な妻に心配をかけさせてしまったじゃないか。
昨日はたまたま取引先の接待でキャバクラに同行したけど、
僕は普段そういう遊びはしないから、営業メールを送らないで結構です」

というメールを送っておいて(本当に浮気相手に送らないでも、
浮気相手の名前で登録した自分のパソコンメールに送っておくだけでもよいでしょう)、
それをソファで寝たふりをしながら妻が見るのを待つというのが正解です。

これによりあなたは妻との交渉に勝つことができるのであって、
妻を頭ごなしに恫喝して自分の気持ちをすっきりさせても、
それはあなたの株を下げるだけだということを覚えておいてください。

あくまで交渉に勝つ(すなわち成果をあげる)ことが目的であって、
自分の気持ちをすっきりさせることは二の次であることを忘れないでおきましょう。

本日はこの辺りで。最後までお読みいただきありがとうございました。

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