弁護士堀鉄平の交渉の奥義!「ビジネスモデル」への理解が奥義への道 その②
(その①の続きです!)
問題は、誰に相談するか
最近、相続税の増税を見越した各種セミナーや無料相談会が活況です。
これまで相続税の課税対象でなかった方や、税率が上がってしまう方は、
専門家に相談して事前の対策をされた方がよいのは間違いないのですが、
問題は誰に相談するかです。
信託銀行の「個別相談一切無料!」との広告に釣られて相談した結果、
実際に依頼する方も大勢いることでしょう。
信託銀行に相談するのも一つの選択肢ではありますが、
担当者を見極めることが超重要です。
というのは、信託銀行は、相談やコンサルティングを無料で引き受ける代わりに、
相談者に様々な商品を販売して利益を上げようとします。
預金をしてもらう、遺言信託を設計する、金融商品を販売する、
不動産の売買を仲介するといったビジネスモデルで収益を上げます。
そうすると、担当者によっては、相談者の利益度外視で、
銀行の収益優先のコンサルティングをすることもあり得るのです。
本来であれば、そのような不動産を購入しても不良資産となるだけであるにもかかわらず、
仲介手数料目当てに購入を勧めるということもあるようです。
「ただより高いものはない」とはよく言いますが、
相手のビジネスモデルを十分理解して相談するとよいでしょう。
それでは、今回はこのあたりで。
最後までお読みいただきありがとうございました。