弁護士堀鉄平の交渉の奥義!”ID その真髄と活用” その①
まずはグループにセグメント
本日は、ID交渉術を駆使せよ!という技術をご紹介します。
対人スポーツの世界では、相手との駆け引きや戦術が勝敗を大きく左右します。
プロ野球の世界では、野村克也監督(当時)が「ID野球」として一世を風靡しました。
現役時代3000試合に出場し、監督としても3000試合以上を指揮した野村監督は、
打者の思考パターンにより投手の投球術を最適化していったのです。
具体的には、打者を4つのグループにセグメントし
A型=直球に重点を置きながら、変化球にも対応しようとする打者。
B型=内角か外角か、打つコースを決める打者。
C型=右翼方向か左翼方向か、打つ方向を決める打者。
D型=球種にヤマを張る打者。
この4つの型を基本として、投手と打者との相性や状況で応用するのがID野球です。
ツーアウト満塁のときにはゴロを打たせて一塁へ送球するのがセオリーですが、
どのようにゴロを打たせるかを四つの型に応じて投げ分けるのです。
野村監督はこのID野球により、ヤクルトを三度の日本一に導きました。
恋のアプローチに応用するには
さて、このようなID野球は、当然、ID交渉術として、対人交渉にも転用できます。
具体例を挙げましょう。男性が女性にアプローチする際の駆け引きにおいて、
このID交渉術は有効です
(注:恋愛で駆け引きすることの是非の議論は、この際、横に置いてください)。
女性を4つのグループにセグメントすると、
男性を主に顔やスタイルで選ぶ女性、
男らしいワイルドな性格の男性を好む女性、
優しくてマメな男性を好む女性、
直観で選ぶ女性の四つの型に分類できます(注:私の仮説です)。
ID交渉術では、まず、自分のお目当ての女性が、
上記4つのどの型に当てはまるのかを見極めます。
その上で、この4つの型を基本として、
自分と相手との相性や状況で応用するのがID交渉術です。
(その②に続きます!)