弁護士堀鉄平の交渉の奥義! “相手を納得させるストーリーを” その②
(その①の続きです!)
ポイントは、3部構成
このようなストーリーを作るときのポイントは、次の3点です。
①問題提起、②原因究明、③説得の相手方の問題解決
の3部構成が、相手が納得する筋書であり、
ストーリーシンキングであるのです。
まず、①で問題提起をすることで、
相手の興味を惹きつけます。
特に興味を持っていない相手に対して話を聞いてもらうには、
「なぜ、〇〇は●●という(大胆な)行動に出たのかわかりますか?」
などというオーバーな問題提起が有効です。
次に、②でその問題の原因を分かりやすく説明します。
ここがストーリーの中核ですので、
説得力を出すためにやや長い説明になっても構いません。
そして、最後に、そのような問題と原因について、
説得相手であるあなたにもまさに当てはまりますよという帰結が必要です。
この③説得の相手方の問題解決がないと、
それまでのストーリーが説得的であったとしても、
相手にとっては無関係ということになり、
やはり説得されない結果となってしまいます。
以上のようなストーリーを作って説得する技術は、
実は、日常生活の中で、誰でも身に付けることが可能です。
毎日、テレビを見たり新聞を読んで、
「何で?何で?」と考える癖を付けるだけです。
その思考過程が、
①問題提起、②原因究明 にそのまま繋がるのです。
人とのコミュニケーションや飲みの席などでも、
「どうしてこの人はこういう行動に出るのか?」と、
洞察力を磨くのも近道です。
是非、ストーリー作りの名手となって、
相手を自由に説得できるようになってみてください。
それでは今回はこのあたりで。
最後までお読みいただきありがとうございました。